ただ…。

実感が湧かないんだぁ…。

だから泣けないのかな？

酷いヤツだね。俺…。

ホントに、嘘みたいだよね。

こういうのって一瞬で壊れる物なんだって。

よっく判った…。


それほど親しい仲じゃなかった…。
少ししか話した記憶もないよ。最初の頃だったかなぁ？
メセでも一回話したことあった。窓くれたんだよねー。
遥斗さんからのと思ってたら、それがゆーきちゃでさ。
びっくりしたのだよー。その時。でも話して楽しかった！

報告聞いて、一瞬耳疑った。


何で？


としか思わなくて。
思えなくて。

元気で明るくていつも楽しそうで。笑顔のイメージ。
いつも雑談で見てて、俺も楽しかったー。

楽しかったー…。のにね。

…それほど親しくない俺なんかでこんな寂しいんだもん。
もっと仲のいい人は…堪んない、辛いよねぇ…。

俺たちが彼女に出来る事ってなんだろね。
ただ、綺麗な所へ無事行ける事と、仇を取る事だけなのかなぁ？

…。無力だよね。結局はそうなんだよ。

いくら泣いてもスッキリ何かしないね。きっと。
だから涙が出ないのかな？
泣いても無駄だって頭のどっかでわかってんのか俺？

それがこれからまたあるかもしれないって思うとやるせない。

そう…。これが最後じゃない。
まだこんな事はいくらでもある。きっと…。俺たちが能力者な限り。
そんなの判りきった事だけど。割り切れる程俺は人間出来てないんだ。


もし、不二音や花楓…が…。


同じ事になったら？


って想像したらさ？
怖くて怖くて堪らなかった。
ダメだね。もう。居てくれないとダメなんだよ。
涙が出る以前の問題で。もう居なきゃ。ダメ。なんだ。
そう出来ちゃってるんだよ。誰にでもそういう人居るよね？

でもどうにもならない事はあるんだ。

じゃあ、どうする？

俺は一緒に消えちゃいたい。
それで一緒に生まれ変われたら最高。

なーんて馬鹿なこと考えちゃうんだよ。やだね。
現実逃避もいいとこ。
でも。ホントにそうなったら、いいよね。

だって。あの人の変わりなんて誰にも務まんないんだからさ。

そう願ったっていいでしょ？




―――…でも、今はただ。
こんな難しい事や思いとか考えないで。

ゆっくりと休んで欲しい…。

今はダメでも頑張らなきゃいけない時は来るよ。
それは…きっと大切な事だと思うんだ。

ゆーきちゃの為にも…。

大好きな人の為にも。

…。





俺は。

俺たちは。

一緒に頑張りたい。